コンテンツSEO

2021.06.30

E-A-Tとは?SEOと関係が深いGoogleのページ品質評価要素

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こんにちは!ブルームプロモーションです。

 

最近「E-A-T(専門性、権威性、信頼性)」という言葉をよく耳にするようになったなぁと感じている、SEOに携わる皆さん。

このE-A-T、実は最近現れた言葉ではなく、Googleは何年も前から重要視しているってご存知でしたか?

 

今回は、Googleがページ品質を評価する要素の1つとして掲げている「E-A-T」について掘り下げます。

E-A-Tが重要視されるようになった背景やSEOとの関係、サイトやコンテンツのE-A-Tを高める方法などをお伝えしていきますね。

コンテンツのE-A-Tを高める

ここに目次が入ります

 

E-A-Tとは?

E-A-Tとは「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の3要素の総称です。

 

Googleの検索品質評価ガイドライン(Google General Guidelines)において、ページ品質を評価する要素の1つとして、E-A-Tが挙げられています。

「3.2 Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness (E-A-T) 」の中で、E-A-Tの説明が次のように記されています。

・The expertise of the creator of the MC.
・The authoritativeness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.
・The trustworthiness of the creator of the MC, the MC itself, and the website.

(メインコンテンツの作成者の専門知識)
(メインコンテンツの作成者、メインコンテンツ自体、およびWEBサイトの権威性)
(メインコンテンツの作成者、メインコンテンツ自体、およびWEBサイトの信頼性)

 

※下記にある「検索アルゴリズムに関する Google の目標が定義された厳しいガイドライン」が、検索品質評価ガイドライン(Google General Guidelines)です。

Google では、検索アルゴリズムが関連性や品質の高い基準を満たせるように、ライブテストや、世界各国にいる熟練した外部の検索品質評価者による評価など、厳正なプロセスを整備しています。

品質評価者は、検索アルゴリズムに関する Google の目標が定義された厳しいガイドラインに準拠しています。

このガイドラインは一般公開されており、誰でも見ることができます。

(Google「検索アルゴリズムの仕組み」より)

 

ちなみに…いつも英語の読み方を忘れるので書いておきますが、英語が話せない私なりのカタカナ表現なので。。あくまでも参考程度に(笑)

  • Expertise(エクスパティーズ)
  • Authoritativeness(オーソリテイティブネス)
  • Trustworthiness(トラストワーズィネス)

 

 

E-A-Tが重要視されるようになった背景

ページ品質を評価する要素の1つであるE-A-T。

Googleが行った品質に関する対策で、検索結果に大きなインパクトを与えたのが2011年のパンダアップデート(日本語検索での実施は2012年)です。

パンダアップデートは、低品質なサイトの順位を下げるとともに、良質なサイトを適切に評価する(順位を上げる)ためのアルゴリズム変更です。

 

それまではユーザーにとって価値や利便性が低いサイト、他サイトからのコピーによって作られたサイトなど、いわゆる低品質なサイトも上位表示していました。

当時のアルゴリズムとしては高く評価する要因があって上位表示していたわけですが、ユーザーにとっては低品質なので満足できません。

ユーザーにとって有益となるページをしっかりと提供するため、Googleはパンダアップデートを実施しました。

 

このパンダアップデートの実施後、Googleはウェブマスター向け公式ブログで「良質なサイトを作るためのアドバイス」を公表しており、全25項目の中には次のようなE-A-Tに関する項目も含まれています(E-A-Tという表現はまだ出てきていません)。

・あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
・この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
・あなたはこのサイトにクレジット カード情報を安心して提供できるか?
・この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
・このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?
・健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
・サイトの名前を聞いたときに、信頼できるソースだと認識できるか?
・記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?

 

E-A-Tという表現が明記されるようになったのは、2014年3月31日更新版の検索品質評価ガイドライン(Google General Guidelines)

(鈴木謙一さんの海外SEO情報ブログ「Googleの検索品質評価ガイドラインが大幅改定、高品質サイトに求められるのは「E-A-T」」参照)

ここで品質評価項目としてE-A-Tが新たに加わりました。

検索品質評価ガイドラインの目次の一部

↑ こちらは最新版の検索品質評価ガイドライン(Google General Guidelines)。目次の一部を抜粋。

 

ちなみにYMYLはさらに1年前、2013年6月7日更新版の検索品質評価ガイドラインからチェック項目として追加されました。

(鈴木謙一さんの海外SEO情報ブログ「Google検索品質評価ガイドラインで新たに追加された“YMYL”とは」参照)

 

E-A-TやYMYLって、いわゆるWELQ問題をきっかけに生まれた概念のように感じてしまうのですが、(WELQ問題は2016年なので)実はもっと前からGoogleは重要視していることなんですね。

※WELQ問題:医療情報を発信していたキュレーションサイト「WELQ」において、医学的根拠が乏しい低品質コンテンツが大量に公開されていた問題。各コンテンツが上位表示して多数のユーザーに届けられていたが、執筆は医療関係者ではない外部ライターで、かつ医療関係者による監修もなかったと言われている。

 

ちなみに、検索品質評価ガイドラインは不定期で更新されています。

ここ数年は年に3回ほど更新されているようでしたが、2020年9月現在の最新版は2019年12月5日更新版。

ここ半年以上は更新されていません。

 

 

E-A-TとSEOの関係

E-A-Tは直接的なランキング要因ではありません。が、間接的には強い影響力があると考えられます。

 

2020年9月現在の最新版検索品質評価ガイドライン(Google General Guidelines)では、ページ評価における最も重要な要素として、次の5つを挙げています。

  • ページの目的
  • 専門知識、信頼性、信頼性(E-A-T)
  • メインコンテンツの品質と量
  • ウェブサイト情報・メインコンテンツの責任者に関する情報
  • ウェブサイトの評判・ メインコンテンツの責任者に関する評判

(3.1 Page Quality Rating: Most Important Factorsの内容をGoogle翻訳にかけました)

E-A-Tは2番目に記載されており、かつ「これ(E-A-T)は重要な品質特性です。」と補足されています。

 

さらに「最も重要な要素」の項目と並列して「Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness (E-A-T)」という項目が記述されており、「高品質ページの特徴」「低品質のページ」両項目では一番上にE-A-Tが挙げられています。

他にも検索品質評価ガイドラインの中では、E-A-Tに関する記述が度々出現します。

それだけ品質評価においてE-A-Tが重要だということが言えるでしょう。

 

また、YMYL(Your Money, Your Life)ページにおいては、E-A-Tはより一層重要視されます。

2020年9月現在の最新版検索品質評価ガイドライン(Google General Guidelines)では、「非常に高いレベルのE-A-T」という項目があり、その中でYMYLトピックにはより高い基準が必要と言及されています。

 

 

サイトやコンテンツのE-A-Tを高める方法

E-A-Tを高めたコンテンツ

 

E-A-Tは「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の3要素の総称。

E-A-Tを高めるポイントとして、次のようなサイトおよびページ作りが考えられます。

 

一貫したテーマに基づくサイト作り

どのようなサイトにも、基本的には軸となるテーマがあるはずです。

例えば弊社サイトであれば「SEO」が軸となるテーマなわけですが、SEOに基づくページを追加していくことで、サイトとしてのSEOに関する専門性が高まります。

SEOに関する有益な情報を発信し続けることでユーザーやGoogleからの信頼は高まり、「SEOに関する情報を得るならここ」と権威性が高まるでしょう。

 

高品質コンテンツの作成

これは逆説的な話になりますが、先程もお伝えした通りGoogleの「良質なサイトを作るためのアドバイス」にはE-A-Tに関する項目がいくつもあります。

つまり、高品質なコンテンツを目指すことがE-A-Tを高めることにも繋がります。

 

運営会社や著者名の明示

誰が言い出したか分からない噂話を耳にしても、すぐに信じることは難しいですよね。

WEB上でも同じ話で、サイトの運営会社や著者が不明確だと掲載情報に対する信頼性に欠けてしまいます。

ユーザーが見つけやすいところに著者情報を掲載したり、運営会社ページへのリンクを設置したりしましょう。

著者に関しては経歴や役職、資格や所属学会など、より信頼に繋がる情報を掲載できると良いですね。

 

whois情報の公開

whoisとは、IPアドレスやドメイン名の登録者などに関する情報を、ユーザーが誰でも参照できるサービスのことです。

whois情報を公開することは、1つ前の項目でお伝えした運営会社の明示にもつながります。

 

被リンクやサイテーションを増やす

第三者からの良い評判や口コミは、権威性や信頼性の表れ。

自身でコントロールできることではないですが、外部サイトからの被リンクやサイテーションが増えることはE-A-Tを高めることに繋がります。

(コントロールしたらダメですよ!自作自演のリンクやリンク購入は、Googleのガイドライン違反となりペナルティを受けます!)

 

※サイテーション:WEB上で指名で言及されること。例えば「検索エンジンやSNSで『ブルームプロモーション』と検索される」「SNSの投稿内に『ブルームプロモーション』と記述がある」「(被リンクにはなっていないが)外部サイトで『ブルームプロモーション』と紹介される」などが挙げられます。

 

専門知識を掲載する

コンテンツの内容に携わる者だからこそ言えること、というのが色々とあるはずです。

データや調査結果といった数値的根拠だけでなく、経験則から伝えられることもあるでしょう。

公的機関やその業界で権威ある企業などのサイトから引用することも、ユーザーにとっては信頼できる情報です。

自身の知識が足りない時は、もっと知識に長けている人へ取材する・監修してもらうのも1つの方法ですね。

 

コンテンツの鮮度を保つ

更新日が数年前のページだからといって上位表示しないとは限りません。

ただ、調べ物をしていた時に数年前の情報が出てきたら「今でも言えることなのかな?」と疑問に感じてしまいますよね。

変化が激しいテーマであれば、古い情報が現在では誤った情報となってしまう恐れもあります。

コンテンツを定期的にチェック・更新することで、信頼できる情報を保ちましょう。

 

サイトのHTTPS化

2020年9月現在、HTTPS化されていないサイトをChromeで閲覧すると「保護されていない通信」と常に警告が出ます。

保護されていない通信の警告

ユーザーは不安に感じてしまい、フォーム入力となれば尚更避けられてしまうでしょう。

 

なお、サイトがHTTPかHTTPSかについては、E-A-Tに特化したお話ではありません。

根本的にGoogleはサイトのHTTPS化を長年推奨しており、2014年にはHTTPSをランキングシグナルに使用することも公言しています。

まだ対応していないサイトがあれば、早急にHTTPS化のご検討を!

 

構造化データを活用する

構造化データは、コンテンツの情報を収集するロボットに対し、情報をわかりやすく伝えるためのマークアップです。

例えば、hasCredential(資格)、jobTitle(役職)、award(賞)、foundingDate(設立日)、knowsAbout(専門性)など様々なプロパティがあります。

構造化データを活用することで、ロボットに対してより明確にサイト運営会社や著者に関する情報を伝えることが期待できます。

 

 

E-A-TはSEOと関係が深いGoogleのページ品質評価要素

E-A-Tは「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の3要素の総称。

Googleの検索品質評価ガイドライン(Google General Guidelines)において、E-A-Tはページ評価における最も重要な要素の1つとして挙げられています。

 

E-A-Tは、ユーザーにとって有益な情報を届けるためには必要不可欠な要素。

コンテンツを作成する側としては、ユーザーにもロボットにもこのE-A-Tの要素を分かりやすく伝えることが大切です。

 

E-A-Tがより一層重要視されるYMYLについては、こちらもご参考ください!

YMYLとは?アップデート歴や対策方法などを詳しくご紹介します!

 

この記事を書いた人

SEOプランナー本島 優里

塾講師、ウェディングプランナーを経て、2017年 ブルームプロモーションに入社。コンテンツSEOの企画・設計、ライティングのセミナー講師も行う。

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