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こんにちは!ブルームプロモーションの大井です。
サイトマップとは、その名の通り、そのサイトの地図のようなもの。
サイトの構造や内容を分かりやすく、ユーザーや検索エンジンに伝えるものです。
SEOに携わっていると、「サイトマップが重要!」と耳にすることも多いと思いますが、なぜサイトマップが重要と言われるのでしょうか?
今回は、SEOにおけるサイトマップの効果や適切な作り方、注意点などを解説していきます!
サイトマップの基本を一緒に勉強していきましょう!
目次
サイトマップとは?
「サイトマップ」は、ユーザーや検索エンジンのクローラー(※)にサイトの構造や内容を分かりやすく伝えるページやファイルのこと。
Webサイトの地図のような役割を持ちます。
※クローラー:Webサイトを巡回(クロール)して、サイトやページの情報を収集するロボットのこと
1つのWebサイトには、数十、数百、多いときには数千ものページが存在します。
ページが多くなればなるほど、ユーザーが目的のページを探すのに時間がかかってしまったり、クローラーが新しく公開されたページを発見するのが遅くなってしまったり…という問題が発生します。
そこで、Webサイト内に存在するページを一覧にし、ユーザーやクローラーを目的のページにたどり着きやすくするために「サイトマップ」が役に立つというわけです。
サイトマップは、ユーザー向けの「HTMLサイトマップ」と検索エンジン向けの「XMLサイトマップ」の2種類に分かれます。
HTMLサイトマップとは?
ユーザーに対して、サイトの構造や内容を伝えるのが「HTMLサイトマップ」です。
一般的には「サイトマップ」というページを作成し、そのページへのリンクをフッターやヘッダー部分に設置します。
▼弊社のサイトマップページと導線
また、フッター部分に直接サイトマップを展開するパターンもよく見られます。
通販サイトなどでは、商品カテゴリの一覧や送料、お問い合わせページなどへのリンクがフッターにまとめられていることが多いですよね!
XMLサイトマップとは?
「XMLサイトマップ」は、検索エンジンのクローラーにサイトの構造や内容を伝えるものです。
XML形式のファイルで、Webサイトに入ってきた一般ユーザーが目にすることはありません。
▼弊社のXMLサイトマップ
クローラーに対するサイトマップには、XMLサイトマップの他にもAtomやRSSなどのフィードを用いた方法、URLを羅列するテキスト形式のファイルを用いた方法もあります。
サイトマップはSEO効果がある?作成のメリットとは
「サイトマップの作成がページの検索順位に直接的な影響を与えるか?」という問いに対しては、答えは「NO」。
そのような意味での「SEO効果」であれば、効果はないということになります。
ですが、順位決定までのプロセスにおいて、サイトマップは重要な役割を果たします。
ひとことで言うと、サイトマップがあることでSEO施策の効果を早くに感じやすいということ。
公開されたページが評価され、評価に応じた順位で検索結果に表示されるためには、まずクローラーにページを見にきてもらう必要があります。
クローラーは主にリンクを伝ってサイト内のページを巡回(クロール)し、ページの情報を取得していきます。
新たに公開されたページの場合、まだ他のページからのリンクがない、もしくはリンクが少なかったりと、クローラーが新規ページにたどり着くための道がない・少ないケースが多いです。
そうすると、クローラーが新規ページを認識するまでに時間がかかってしまい、ページの評価が進まず、なかなか検索結果に表示されない…という事態に。
とくに他のページからのリンクがない・少ないページに関しては、サイトマップでクローラーの道筋を補い、クローラーからの認識を早めることが大切になります。
早くにクローラーからページを認識してもらえれば、その分、SEO施策をよりスピーディーに進めることが可能になるということです。
検索順位が決まる仕組みや検索順位アップの方法については、こちらのコラムも参考にしてみてくださいね!
「クローラーが…」と聞くと、「じゃあ、ユーザー向けのHTMLサイトマップはSEO対策において作成の意味はないの?」と思われるかもしれませんね。
ですが、HTMLサイトマップもクローラーに対して有効です!
HTMLサイトマップも、Webサイトに存在する各ページへのリンクを設置します。
そのリンクは、ユーザーだけでなく、クローラーも利用します。
サイト中に散らばったリンクを伝って右往左往しながら巡回するよりも、HTMLサイトマップに一覧としてまとめられたリンクを伝って巡回する方が、クローラーにとっても効率が良いということですね。
サイトマップは、順位に直接影響を与えるものではありませんが、上位表示までの対策含め「SEO」でもありますので、そういった意味では「SEO効果はある!」とも言えますね。
HTMLサイトマップ含め、内部リンクの最適化はSEO対策において重要な役割を担います。
内部リンクについては、こちらのコラムもあわせてご参考ください。
サイトマップはすべてのWebサイトに必要?
Googleでは、次のような場合にサイトマップの作成が必要としています。
- サイトのサイズが非常に大きい
- サイトにどこからもリンクされていない、または適切にリンクされていないコンテンツ ページのアーカイブが大量にある
- サイトが新しく、外部からのリンクが少ない
- サイトに動画や画像などのリッチメディア コンテンツが多数含まれている、またはサイトが Google ニュースに表示されている
反対に、Webサイトの規模が500ページ以下と小さな場合やすべてのページが完全にリンクされている場合、検索結果に表示させたいメディアやニュースページが多くない場合は、サイトマップを不要としています。
参考:Google「サイトマップについて」
ですが、これは主にクローラーに対するもので、ユーザーの利便性を考えると「HTMLサイトマップ」は作成しておくことをおすすめします。
HTMLサイトマップもXMLサイトマップも、作成することでSEO施策にマイナスな影響が生じることはありません。
作成するかしないかで悩んだ際は、作成しておきましょう!
サイトマップの作り方は?注意点もあわせてチェック!
HTMLサイトマップ、XMLサイトマップ、それぞれの作り方をご紹介します。
HTMLサイトマップの作り方
HTMLサイトマップは、手動で作成する方法とプラグインなどのツールを使って作成する方法があります。
手動での作成の場合、記述方法にルールはなく、直接HTMLにテキストリンクを用いて書き込むだけでOKです。
WordPressなどのCMSを利用しているのであれば、ページを追加するたびに自動的にサイトマップにリンクを追加してくれるプラグインもありますので、活用してみてくださいね。
WordPressプラグインとしては、「PS Auto Sitemap」が有名です。
HTMLサイトマップ作成時の注意点
サイトマップは、Webサイトに存在するページへのリンクをまとめたもので、基本はトップページから末端の下層ページまでの一覧を作成します。
ですが、HTMLサイトマップに関しては、必ずしもすべてのページへのリンクを記載する必要はありません。
とくに、通販サイトやニュースサイト、記事メディアなど動的にページが増えていくサイトの場合、全ページへのリンクを記載すると、かえって目的のページが探しづらく、ユーザビリティを損なってしまう可能性大!
通販サイトであれば、各商品の個別ページへのリンクをすべて記載するのではなく、カテゴリごとの記載にするなど、1つ2つ上の階層のページでサイトマップを作成することも考えましょう。
XMLサイトマップの作り方
Googleの例を参考に、XMLサイトマップ(sitemap.xml)の書き方をご紹介します。
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″>
<url>
<loc>http://www.example.com/foo.html</loc>
<lastmod>2018-06-04</lastmod>
</url>
</urlset>
引用:Google「サイトマップの作成と送信」
記述が必須なのは、「urlset」「url」「loc」の3つのタグです。
- urlset:ネームスペースを宣言するもので、最新である0.9を指定
- url:親タグにあたるもので、<url></url>の間にクローラーに見てほしい個別のURLを記載
- loc:個別のURLを記載
そのほか、ページの最終更新日を示す「lastmod」、ページ変更の頻度を示す「changefreq」、ページの優先度を示す「priority」のXMLタグが使用できます。
XMLサイトマップも、HTMLサイトマップ同様に自動生成ツールやWordPress等のCMSプラグインなどがさまざま提供されています。
XMLサイトマップを作成できるWordPressプラグインでは、「Google XML Sitemaps」が人気です。
XMLサイトマップの場合、HTMLサイトマップとは異なり、すべてのページを記載します。
抜け漏れが発生しやすいため、Webサイトの更新頻度や管理リソースなどと相談しながら、ぜひツールも積極的に活用してみてくださいね。
XMLサイトマップの作成後は、サーバーへのアップロード(※WordPressを利用している場合は不要)とGoogle Search Consoleへの登録が必要です。
サーバーへのアップロードは、トップページと同じ階層(ルートディレクトリ)で行います。
robots.txt (※)にもXMLサイトマップのURLを記載しておきましょう。
※robots.txt:クローラーにサイト内ページの巡回をブロックするか or 許可するかどうかを知らせるもの
Google Search Consoleへの登録は簡単。
左メニューより「サイトマップ」を選択し、「新しいサイトマップを追加」の欄に作成したXMLサイトマップのURLを追加、「送信」をクリックすれば完了です。
XMLサイトマップ作成時の注意点
XMLサイトマップでは、必要に応じて更新頻度「changefreq」や優先度「priority」が設定可能ですが、これらのタグは、現在ではあまり重要度が高くないといわれています。
更新頻度・優先度を高く設定したからといって、クローラーがページの更新頻度にあわせて必ず優先的にクロールに来てくれるわけではないことを知っておきましょう。
クローラーのリソースも限られていますので、すべてのページの優先度を高く設定するようなことも、避けるようにしてくださいね!
また、1つのXMLサイトマップに記載できるURLは5万URLという上限があります。
あまりないケースかもしれませんが、5万URLを超える場合は、サイトマップを複数作成することになります。
複数作成する場合は、親タグが<sitemap>になる(1つなら<url>)など、少し違いがあります。
詳しくは「sitemaps.org – Protocol」で説明がありますので、参考に作成してみてくださいね!
サイトマップでユーザーにも検索エンジンにも分かりやすいサイトづくりを!
サイトマップは、ユーザーや検索エンジンのクローラーに対してサイトの全体像を分かりやすく伝える地図のようなもの。
サイトマップのうち、主にユーザー向けのものがHTMLサイトマップ、クローラー向けのものがXMLサイトマップです。
直接的に検索順位に影響を与えることはありませんが、クローラーがサイト内を巡回しやすくなることで、スムーズなインデックス登録が叶うなど、SEOにおいてもメリットが多いです。
ユーザーにとっても、サイトの全体像を把握できるページが1ページあることで、Webサイトを便利に使ってくれる可能性が高まるでしょう。
HTMLサイトマップ、XMLサイトマップともに、手動での作成・WordPressプラグインや自動生成ツールを使う方法があります。
更新の抜け漏れを防ぐためには、プラグインや自動生成ツールを使う方法がおすすめです。
本格的にSEO対策を進めるとなると、サイトマップの作成のほかにもやるべきことがたくさんあります。
時間も知識も必要なSEO対策は、SEOのプロにお任せすることも検討してみてくださいね!
ブルームプロモーションでは、SEO対策を通してWebサイト改善のお手伝いをさせていただいています。
SEOのお悩みは、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね!