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こんにちは!ブルームプロモーションの大井です。
Webサイトの運営に関わっていると「リダイレクト」という言葉を耳にすることはありませんか?
リダイレクトは、主にURLが変更されたときに必要なURLの転送処理のこと。
リダイレクトを適切に行わないと、今まで積み上げてきた検索エンジンからの評価を無駄にしてしまったり、ユーザーの検索体験を損ねてしまう可能性も…!
今回は、そんなリダイレクトについて勉強していきましょう!
種類やSEOへの影響、設定方法などを分かりやすく解説しますので、Webサイトの運営に関わっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
リダイレクトとは?種類と使い分けを知ろう
リダイレクトとは、ひと言で表すとURLの転送処理。
主にURLに変更があった場合に使用されるもので、ユーザーが変更前のURLにアクセスしたときに、自動的に新しいURLへと転送してくれる処理のことを言います。
リダイレクトには、「301リダイレクト」「302リダイレクト」の2種類があります。
それぞれ詳しく説明します。
301リダイレクトとは
301リダイレクトは、「恒久的な転送」を指します。
一般的に使われるのは、この301リダイレクトです。
ページのURLを変更後、変更前のURLに戻す予定のない場合に301リダイレクトを使用します。
具体的には、次のようなシチュエーションが考えられます。
- サイトのリニューアルに伴い、ドメインやディレクトリを変更した場合
- SSL化を行い、プロトコル名が http から https に変わった場合
- URLの正規化が必要な場合(wwwの有無・拡張子の有無が混在しているなど)
301リダイレクトの場合は、ページの評価が旧URLから新URLに引き継がれます。
ページの評価は、(Googleの検索エンジンにおいては)設定からある程度の期間が経過すれば、解除しても引き継がれたままになります。
「ある程度の期間」の目安は約1年ほどで、これはクローラーが何度かページを訪問し、記録を更新するのに必要とされる期間です。
それ以降はリダイレクトを解除しても評価に影響はないと考えられますが、解除後はURLの転送処理が行われなくなってしまいます。
旧URLにアクセスされた時にエラーページが表示されてしまうので、まだアクセスがある場合には注意が必要です。
302リダイレクトとは
302リダイレクトは、「一時的な転送」を指します。
URLの変更が一時的(数日〜2週間程度)で、のちに旧URLに戻す予定の場合に使用します。
具体的には、サイトやサーバーのメンテナンスで、一時的にユーザーを別のページへ転送したい場合が考えられます。
あくまで一時的な転送となるため、ページの評価は引き継がれず、検索結果にも旧URLのページが表示(※)されます。
※ただし、302リダイレクトの期間が長くなると、新URLのページが検索結果に表示され、評価が引き継がれる場合もあります。
SEOへの影響も?リダイレクトの重要性
リダイレクトは、SEOの観点からはもちろん、ユーザーにとっても非常に重要な処理。
一般的に使用される301リダイレクトを例に、それぞれ解説します。
SEOの観点でのリダイレクトの重要性
前述したように、リダイレクトが必要なシチュエーションは、リニューアルやSSL化でURLが変更になった場合や、URLの正規化が必要な場合です。
URLが変更になった場合は、主に検索エンジンからの評価の引き継ぎという点において、URLの正規化については、検索エンジンからの評価分散という点において、リダイレクトが重要な意味を持ちます。
①検索エンジンからの評価の引き継ぎ
URLが変更になったとき、リダイレクトを設定していないと、今まで積み上げてきた検索エンジンからの評価を無駄にしてしまう可能性があります。
例えば、旧URLが「リダイレクト とは」のキーワードで検索順位1位だったなら、URLが変更になってもその順位を維持してほしいですよね。
「変わったのがURLだけで、ページ内容が同じなら大丈夫じゃない?」と思われるかもしれませんが、実はそうもいきません。
ページの評価は、検索エンジンが何度かページをクロールして内容を確認したり、質の良い被リンクを集めたりしながら上がっていきます。
しかし、URLが1文字でも変わってしまえば、Googleから見るとそのページは別物です。
そのため、新URLはまた時間をかけて上位表示を目指さなくてはならなくなります。
しかし、リダイレクトを適切に行えば、旧URLの評価を新URLに引き継ぐことが可能です!
旧URLのページが、「リダイレクト とは」のキーワードで上位表示できていたなら、新URLのページでも上位を維持しやすくなります。
※検索エンジンがリダイレクトを認識するまで、一時的に順位の下落が起こる可能性もあります。
反対に言えば、URL変更後にリダイレクトを設定していないと、順位が良かったページの順位が下落し、しばらくその状態から脱却できないということになりかねません。
②検索エンジンからの評価の分散を防ぐ
wwwあり・wwwなしのURLが混在しているなど、URLの正規化が必要な状態だった場合、リダイレクトを設定することで検索エンジンからの評価の分散を防ぐことができます。
例えば、下記のようにwwwあり・wwwなしのページが混在しており、どちらのURLをクリックしても同じ内容のページにアクセスできるケース。
- https://www.◯◯◯.com
- https://◯◯◯.com
上記のような場合も、Googleは異なるページと判断します。
被リンクも別々にカウントされるため、同じ内容のページであっても評価が2つに分散してしまうことになります。
また、同じ内容のページが2つ存在することになってしまい「重複コンテンツ」と見なされ、評価の妨げになってしまう可能性もあります。
この場合は、リダイレクトを用いてURLをどちらか一方のURLに正規化し、評価の分散を防ぐ必要があります。
ユーザーにとってのリダイレクトの重要性
URLが変更になった場合は、リダイレクトを設定することで、ユーザーの利便性を損ねず、ユーザーを新URLのページへと転送することが可能です。
URLが変更になった場合、旧URLからページを閲覧しようとすると、多くの場合「お探しのページが見つかりませんでした」とページがすでに存在しないことがユーザーに伝えられます。
ユーザーは見たいページが見られなかったことでがっかりし、そのサイトから離脱してしまうことがほとんどだと思います。
Webサイトを運営する側にとっても、せっかくサイトを訪問してくれたユーザーを逃してしまうのは好ましくありません。
特に、旧URLにリンクを設置していた場合やユーザーが旧URLをブックマークしてくれていた場合に起こりやすいです。
これを防ぐことができるのが、リダイレクトです。
リダイレクトを行うことで、旧URLへアクセスされたとしても自動的にユーザーを新URLへ導くことができるようになります。
ユーザーをがっかりさせてしまうことなく、そして訪れたユーザーをしっかり自分のサイトへ導くという点でも、リダイレクトは重要な意味を持ちます。
リダイレクトの設定方法は?
リダイレクトの設定方法には、「クライアントサイドリダイレクト」と、「サーバーサイドリダイレクト」の2種類があります。
①クライアントサイドリダイレクト
クライアントサイドリダイレクトとはブラウザ側で解釈されるリダイレクトで、htmlに転送先の情報を記載する方法です。
インターネットで調べものをしていると「本サイトは、新サイトへと移転しました。5秒後に自動的にジャンプします」というようなメッセージに出会ったことはないでしょうか?
このようなメッセージは、クライアントサイドリダイレクトによるものです。
クライアントサイドリダイレクトには、「meta refreshリダイレクト」や「Javascriptリダイレクト」といった複数の設定方法がありますが、どちらも基本的には推奨されていません。
「旧ページを残しておかなければならず、重複コンテンツと見なされる可能性がある」「設定方法によっては検索エンジンからの評価を引き継げない」など、デメリットも多く存在する方法です。
可能であれば、次にご紹介するサーバーサイドリダイレクトが望ましいとされています。
②サーバーサイドリダイレクト
サーバーサイドリダイレクトは、サーバー設定ファイルである.htaccessなどを利用したリダイレクトです。
ブラウザがサーバーに要求したページにリダイレクトの指示があった場合に、指定のページをすぐに表示させるものです。
クライアントサイドリダイレクトとは異なり、「〜秒後にジャンプ」などの表示を挟まず、ユーザーを待たせる心配がありません。
また、きちんと検索エンジンからのページ評価を引き継ぐことが可能です。
サーバーサイドリダイレクトは、 Google に正しく解釈される可能性が最も高く、Googleも推奨している方法です。
ただし、サーバーサイドリダイレクトは、誤った操作をしてしまうとサイト全体に影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
技術的な知識も必要な部分ですので、可能であれば専門知識を持った技術者にお願いするのが安心ですよ!
実際の記述方法については、Googleの公式情報を参考にすることをおすすめします。
Google検索セントラルの「リダイレクトと Google 検索」を確認してみてくださいね!
リダイレクトの注意点もチェック!
301リダイレクトを行う際には、大きく2つの注意点があります。
① 301リダイレクトは高い評価だけではなく、低い評価も引き継ぐ
旧URLのページ評価を引き継ぐことができるというのは大きなメリットですが、低い評価もそのまま引き継いでしまうということも覚えておきましょう。
旧URLのページ評価が低く、質の低い被リンクが多くあるような場合は、301リダイレクトを行わずに、あえて新規ページとして公開する方が良いケースもあります。
流入がほとんどなかったのであれば、ユーザーへの影響も大きくはないと考えられます。
②リダイレクトの設定を行う際の転送先の記述
リダイレクトを行う場合、転送先は内容が同じページ、もしくは内容が極めて近いページが原則です。
誤って関連性の薄いページへ転送させる設定をしてしまうと、Googleに適切なリダイレクトと判断されず、旧URLの評価も引き継がれません。
順位下落の原因となってしまいます。
サイトリニューアル等で多くのページのリダイレクト処理が必要な場合は、きちんとリダイレクト対照表を作成するなどして、ミスを防ぐよう注意しましょう。
SEOへも影響するリダイレクト。正しい理解と設定を!
URLの変更や正規化、SSL化などに伴って必要となるリダイレクト。
主に「恒久的なリダイレクト」を意味する301リダイレクトと、一時的なリダイレクトを意味する「302リダイレクト」がありますが、基本的には301リダイレクトを使用します。
リダイレクトを適切に行うことで、URLの変更時にページの評価を引き継ぐことができたり、ユーザーの利便性を高めることが可能になります。
設定方法には、「クライアントサイドリダイレクト」と「サーバーサイドリダイレクト」の2種類がありますが、推奨されているのはサーバーサイドリダイレクトです。
転送先のURLに間違いのないよう注意しながら、適切にリダイレクトを設定しましょう!
リダイレクトを行う際は、低い評価も引き継がれてしまうという点にも注意してくださいね。
リダイレクトを正しく設定すれば、今まで築き上げてきた評価を無駄にしてしまうことなく、新しいURLへと引き継ぐことができます。
適切に使いこなして、無駄のないWebサイトの運営を目指してくださいね!
SEOのお悩みはブルームプロモーションにお気軽にご相談ください。