こんにちは!ブルームプロモーションの五十嵐です。
スクープ的なタイトルになりましたが、SEOの仕事に携わる私達の原点である「Google」について、今回は深堀りしていこうと思います。
『Google 創業者』で検索すると、共同創業者として「ラリー・ペイジ」「セルゲイ・ブリン」が出てきます。
実は私自身、Googleの創業者について知ったのはSEOに携わるようになってからでした。
Googleは、世界的IT企業大手4社「GAFA(Google・Apple・Facebook・Amazon)」でもあり、世界で最も有名な検索サイトであるのに関わらず、他の創業者よりあまり知られていないというのは、不思議ではありませんか?
Googleには膨大な情報が溢れている一方で、創業者のプライベートな情報は検索してもほとんど出てこないという…まさに「謎に迫る」という表現がふさわしい2人。
ラリー・ペイジ氏を中心に、その半生と2人の出会い、創業エピソード、現在までの道のりや成功の理由など、どこをとっても興味深い話をご紹介していきます!
目次
Google創業者「ラリー・ペイジ」の始まりは5歳から
Google創業者の1人であるラリー・ペイジ氏がパソコンでタイピングをし出したのは、なんと5歳!
6歳の頃には絵本を見ながら、その内容をパソコンに打ち込んだりプログラミングをしていたという、初っ端から天才的なエピソードが出てきます。
しかも、父親はミシガン大学で初めてコンピュータサイエンスの学位を取った人工知能に関する教授、母親はコンピューターサイエンスで修士課程をとっていて、データベースのコンサルタントかつプログラミングの講師というサラブレッド。
最新のコンピューター、テック系・サイエンス系の本や雑誌に囲まれながら育ち、本人も「読書に多大な時間を費やしてきた」と話しています。
さらに小学生になると、教師もまだ宿題を手書きで配る時代に、回答をパソコンで仕上げてプリントアウトして提出!
12歳には天才発明家ニコラ・テスラの本を読み、感銘を受けたことがGoogle創業のキッカケに。
このニコラ・テスラはエジソンが恐れるほどの天才であったにもかかわらず、致命的な商売下手で、世に知られず貧困生活の中亡くなってしまったという悲しい人生を送った人物。
ペイジ氏は、「偉大なアイデアと技術があっても、ビジネスとして多くの人に届かなければ意味がないんだ…」と涙したそう。
12歳でこの捉え方で涙を流す感受性の鋭さ、そしてそれを教訓に今のGoogleに繋げたことに、「あまりにGoogle創業者すぎる…!」と感嘆してしまいます。
Google共同創業者2人の共通点と出会い
Google創業者のもう1人は、セルゲイ・ブリン氏。
2人にはある共通点がありました。
それは、「モンテッソーリ教育」です。
モンテッソーリ教育とは、自立心や創造性を育むことを目的とし、自ら考え、自分の意志で判断して行動を起こし、生涯学び続ける姿勢を目指す教育のこと。
ラリー・ペイジ氏は幼い頃からモンテッソーリ教育を受けており、後にその基本精神や、ルールや慣例にとらわれないこと、世界で起きていることに関心をもつトレーニングが、Googleにも活かされていると語っています。
一方ブリン氏も、数学教授である父親とNASAの研究員である母親という、大変優秀な両親の元に生まれ、モンテッソーリ教育を受けていました。
Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏やFacebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏もモンテッソーリ教育を受けていたそうで、ITに関わる創業者が揃ってこの教育を受けていたのは、とても興味深いです。
そんな2人が出会ったのは、スタンフォード大学院。
ミシガン大学で計算機工学を専攻し学士号を取得したペイジ氏は、卒業後の1995年、博士号取得のためスタンフォード大学院に通い出し、2年先輩のブリン氏と出会いました。
数学の天才だったブリン氏と意気投合して親友となり、コンピューターサイエンスを中心に、一緒に研究に没頭するように。
そんな中、ある日ペイジ氏は夢の中で「Webサイト全てをダウンロードしてリンクだけを保持できたら、サイトをランク付けして高度な検索エンジンができるのでは…?」というアイデアを閃きます。
夢でこんなことを閃いてしまうクレイジーさに、ドキドキしてしまいますね。
この考えを元に、2人はGoogleへの道を突き進みます。
Google創業時のエピソードは?全ての始まりは「ガレージ」
「Google誕生 – ガレージで生まれたサーチ・モンスター」の本でもタイトルに付けられていますが、2人はスタンフォード大学院を休学し、1998年にカリフォルニアの友人のガレージでGoogleを創業しました。
この時点でラリー・ペイジ氏は25才、セルゲイ・ブリン氏は27才という若さに驚きます。
大学院ではインターネットの膨大なデータから必要な情報を抽出する方法を中心に、リンク構造、人間とコンピューターの相互作用、検索エンジンなどを勉強・研究していましたが、最も起業のキッカケになったのはペイジ氏が夢で閃いたアイデアです。
当時も検索エンジンはいくつもありましたが、単純に検索ワードが多く入っていれば上位に出てくるという、ユーザーにとって不満の多いものでした。
ペイジ氏が思いついた検索エンジンシステムは、後に「ページランク」と呼ばれるもの。
ページランクとは、「良質なページからリンクされるページは良質である」という考えを元に、「良質な外部サイトにリンクを載せられている数が多いほど信頼できる」として上位表示し、ユーザーにとって有益な検索結果を提供できる画期的なシステム。
論文で多く載せられている参考文献が信用できるというところから、夢での着想に至ったようです。
こうして、仕組みを作るためにスタンフォード大学のコンピューターで世界中のWebサイトをダウンロードする無謀な挑戦が始まりましたが、システムがパンクしかけたため、出資者を募って会社を設立することに。
集まった100万ドルを元手に、このシステムが世界を変える!と、ガレージ入口に「Google世界本社」の看板を掲げてスタートしました。
Googleのユニークな名前の由来
実は、最初は自分達の検索エンジンを「BackRub(バックラブ=背中へのマッサージという意味)」と呼んでいましたが、後に「Googol」に改名。
1Googolは10の100乗で、宇宙に存在する原子の数よりも大きな数を表しており、「Web上の膨大な量のデータの中から探して見つけ出す」という意味を込めているそうです。
さて、ここで微妙な差に気づいた方はいるでしょうか?
Google(グーグル)ではなく、【Googol(グーゴル)】ということに…!
実は、ペイジ氏がスペルを書き間違えたことで、グーグルになってしまったそうです。
「ググる」という響きに慣れすぎていて、「グゴる」と発音してみると、ちょっと不思議な感じですよね。
Google創業から現在までのエピソード・成功の理由とは
Googleは創業から2年で世界最大の検索エンジンになり、その1年後ラリー・ペイジ氏はCEOを退きます(後に復活しますが)。
あまりの急展開に、「!?」となった方も多いかもしれません。
どうしてこうなったのか、というところをお伝えしていきますね。
Google急成長までの道のり
小さなガレージからスタートしたGoogleは、徐々に出資者が増え、創業から4ヶ月で会社らしいオフィスへアップグレード。
まず「Googleを広めるためには?」と思いついたのが、さまざまなサイトにGoogle検索のバナーを載せてもらい、ユーザーがクリックしてくれたら、掲載元にお金を渡すという仕組み。
そして、「ユーザーが検索したキーワードにマッチした広告を出せば効率的では?」と考え、2000年にGoogleAdWords(アドワーズ)の提供も開始。
※現在の名称はGoogle広告
この仕組みと検索の使いやすさでGoogleは一気に広まり、たった2年で世界最大の検索エンジンになりました。
ただし、Googleを始めた目的がお金儲けではなかった2人はビジネスとして思い悩みます。
そんな矢先、「多額の出資金を出す!」という企業が現れますが、ペイジ氏の28才という若さに不安を抱き、出資金を出す代わりに経験豊富なエリック・シュミット氏とCEOを交代するという条件を出してきたのです。
これが、3年目で1度CEOを退任した理由です。
条件を飲んで退き、25億円もの出資金を得ると共に、3人での再スタートとなりました。
Googleが成し遂げた偉業と現在
実は、ラリー・ペイジ氏はCEOから退いたことで、さらに自由な発想が広がり、Googleはより良い方向へ向かっていきます。
3人がその後成し遂げたのは、画像検索やサジェスト機能、Gmail、GoogleMap、GoogleEarthなど。
画像検索は写真が見たいという需要にGoogle検索で応え切れなかったことからスタート。
2001年には膨大な画像が検索で出てくるようになりました。
サジェスト機能とは、検索窓にキーワードを入力した際に、一緒に検索されやすいキーワードが自動的に提案される便利な機能のこと。
2004年に米国で公開され、2005年には日本語版も公開されました。
そして、画期的だったのがサジェスト機能と同じ2004年に登場した「Gmail」!
当時の他企業のメールサーバーは容量がなく、1ヶ月前のメールは課金しないと自動消去してしまう仕組みだったところ、Gmailは1GB分の容量保存をデフォルトに(当時のYahooメールの250倍!)。
この大胆な戦略で、一気に広まりました。
さらに、感動を覚えている方が多いのでは…と思うのが「GoogleMap」と「GoogleEarth」。
GoogleMap・GoogleEarthのストリートビューは、世界の360度の地図を作りたい!というペイジ氏の発想から始まりました。
私も初めて見た時のワクワク感が計り知れなかったのを、鮮明に覚えています。
さらにAndroidとYouTubeの買収も遂げ、なんとペイジは38歳でCEOに復帰!
その後はGoogleの持ち株会社「アルファベット(Alphabet Inc.)」を設立。
ペイジ氏はCEO、ブリン氏は社長となり、2019年にまた2人揃って退任(!)しています。
現在はアルファベットのCEOをサンダー・ピチャイ氏が継ぎ、2人はシニア・エグゼクティブを務めながら、それぞれ巨額の資産を元に慈善活動や投資を行っており、ペイジ氏はカリブの島に住んでいるようです。
Google創業のキッカケになった「ページランク」に関しては、実は公表については2016年4月に廃止されています。
ただし内部のアルゴリズムの1つとしては使用されていて、そのほかの要素と共に検索順位を上げる要素となっています。
この検索順位が上がる仕組みについては「検索順位を上げる方法とは?順位が決まる仕組みを理解して対策を!」で詳しく紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。
また、GoogleSearchのWebページでも検索順位の仕組みや便利な機能について紹介しています。
Googleが成功した理由
ここまで読むと既に見えていそうですが、ビジネス面ではページランクの仕組みを開発したこと、アフィリエイトや広告をいち早く活用したことが成功の大きな理由といえます。
また、日本のインターネット界ではYahooが優勢でしたが、Googleの検索結果の質が高かったことから、Yahooは2001年に検索エンジンにGoogleを採用したのも理由の1つでしょう(その後2004年に提携解除後、また2010年に日本でGoogleとYahoo!JAPANが提携)。
このほか、「スケールの大きな市場で挑戦すること」「不可能なことを健全な範囲で不可能と思わないこと」「リスクを恐れず、まずは実行すること」「管理者は少なく」など、成功の秘訣は多々ありますが、こちらについては別の機会に詳しく語っていこうと思います!
最後にGoogle検索の小話
Google検索の最上部のロゴ、定期的にデザインが変わっていますよね?
これはGoogleDoodle(ドゥードゥル)と呼ばれているのですが、キッカケは創業者2人が大好きなフェス「バーニングマン」だったそう。
創業したての頃、バーニングマンに参加する際に「今はバーニングマン中だから仕事しないよ!」と、Googleのロゴに藁人形のデザインを載せていたのが最初。
そこから「ロゴが毎日同じなんてつまんないから、変えちゃおう!」という遊び心で始まったようです。
仲良しな2人がノリで話してる姿を思い浮かべると可愛いですよね。
この「バーニングマン」は、ネバダ州のブラックロック砂漠で連日開催される参加者主導型の野外イベントで、最後に『ザ・マン』と呼ばれる人形を燃やして終わります。
イベントでは期間中生存に必要なものを自分で用意し、物の売買は一切禁止。
その代わり、物を一方的にあげることは可能(でも交換はNG)という不思議なルールが。
物を最も多く与えた者が、結果的に多くの物や信頼を得ることに繋がるという、なんとも興味深いイベントです。
2000年にCEOをバトンタッチしたエリック・シュミック氏がこのバーニングマンを好きだったことも、2人が受け入れた理由の1つだったそうで、バーニングマン好きすぎでは…!と笑ってしまいます。
私も調べているうちに、ものすごく行きたくなりました。
皆さんもぜひ、Googleで「バーニングマンとは」の検索を!
最後に、古いですが「Googleについて」機能を作った経緯やGoogleに関わって良かったことなどを語る、2人の動画を載せておきます。
あまり公に出ない2人の会話も、ぜひチェックしてみてくださいね。
※日本語字幕も付けられます
Google成功後も夢を追い続ける自由な創業者
5歳からコンピューターに触れ、インターネットやサイエンスにどっぷり浸かってきた、天才ラリー・ペイジ氏。
数学の天才であり、後の共同創業者となるセルゲイ・ブリン氏と出会ったのは1995年。
Googleは、ペイジ氏が25才、ブリンが27才の1998年に、小さなガレージで創業しました。
そして、なんとわずか2年でGoogleは世界最大の検索エンジンに!
幼少の頃、「技術や才能があっても多くの人に届かなければ意味がないんだ」と感銘を受けたニコラ・テスラの話から、ペイジ氏は教訓通り突き進んだようですね。
Googleはその後も、Gmail、GoogleMap、GoogleEarthの開発、Android・YouTubeの買収など、数多くの成功をおさめます。
CEO退任の発表では「Googleも大人になったし、口うるさく言わずに愛を与える見守る親の役割をするね」という内容を記し、現在は空飛ぶ車のような先進的なプロジェクトに投資するなど、自由に夢を追い続けているようです。
ブルームプロモーションでは、Google検索で上位に上がるためのSEO施策を行っています。
この記事以外にもGoogle検索に関すること、SEOの知識をブルームジャーナルで発信していますので、興味を持った方は読んでみてくださいね!