こんにちはブルームプロモーションの高橋です。
検索では「とりあえずこれで検索してみよう」と1つの単語で検索することもあるし、知りたいことが明確な時は詳しく2つ3つ単語を組み合わせて検索することもあります。文章のような検索をすることもあるかもしれません。
無意識に行われているその検索ワードは、いくつか分類することができます。
Webサイトの運営では、それぞれの検索キーワードの役割を理解して、どんなキーワードで訪問されるべきかを正しく判断することが大切です。
基準に明確な線引きはありませんが、おおまかに4つに分類できます。
今回は、SEO(検索エンジン最適化)の最重要テーマのひとつ、キーワードの種類を女子学生のポジショニングを例にしてお伝えします。
目次
ビッグキーワードは学園のアイドル
まずはビッグキーワードです。わたしたちの業界でいえば「SEO」がビッグキーワード。飲食なら「レストラン」や「居酒屋」。家電なら「テレビ」や「冷蔵庫」。建設なら「住宅」「戸建て」などが当たります。
メジャーキーワードと呼ぶ人もいるほど誰もが思いつくようなキーワードなので、検索数がとても多いのが特徴です。検索結果で上位表示できれば、訪問数もドカっ!と増えます。
しかし同時に競合が多いキーワードでもあるため、検索上位を獲得するのは難しいポジションです。
検索数がそれほど多くなくとも業界内で強いライバルがたくさんいる場合にも、ビッグキーワードと呼ぶことがあります。
ビッグキーワードは学園女子で例えるとアイドルです。アイツもコイツも隣りの席を狙うほどの人気者ポジションなので、生半可な努力や覚悟では太刀打ちできません。言うまでもなくアイドルが在籍するクラス(サイト)は必然的に価値が高まります。
ミドルキーワードはアイドルの隣にいる女子
ミドルキーワードはビッグには及びませんが検索数の多いキーワードです。
ビッグキーワードは、検索するユーザーの意図を想像するのが難しいワードです。「冷蔵庫」だけでは冷蔵庫の何を知りたいのかがわかりません。
ミドルキーワードは「冷蔵庫+パナソニック」や「レストラン+円山」など、ビッグキーワードに比べ目的が狭まり、競合も減ってくるので上位表示の難易度はやや下がります。このような2つ以上のキーワードの組み合わせを複合ワードと呼びます。ビッグキーワードと一緒に組み合わせられることが多く、ユーザーの検索意図が1段階、明確になったキーワードです。
女子で言うとアイドルの隣にいる女子です。アイドルを引き立てる存在とも言えますが、誰もが簡単に勝ち取れるほど甘い位置ではありません。このポジションの女子が強くなれば、アイドルの力はより一層増していきます。クラス(サイト)自体のレベルを上げるためには非常に大切な女子です。
スモールキーワードは地味系ストライク女子
スモールキーワードは検索数自体は少ないものの、ユーザーの検索意図が具体的な複合ワードです。「冷蔵庫+一人暮らし+おすすめ」や「円山+ランチ+パスタ」など、さらに情報量が増えるため、かなり明確な意図が見えてきます。
スモールキーワードで検索するユーザーは行動をおこす段階です。
競合サイトもグッと減るので、スモールキーワードにしっかり答えられるページを用意することができれば、そのページが検索結果に上位表示することも現実的です。
SEOを行う上ではスモールキーワードの扱いが重要です。
スモールキーワードでの上位表示を増やして行くことが、現在の王道のSEO戦略とも言えます。
女子で言うと地味系ストライク女子です。目立たないので他のクラスの人は知らなくとも「メガネの似合い方が半端じゃない」とか「実は空手を習っている」とか「野良猫にエサを上げているところを目撃されやすい」など、マニアック男子のハートをガッチリ掴みます。修学旅行の夜の男子部屋で、人知れず好かれていたことが判明します。
地味系ストライク女子になるには「一芸を身につけ、後はひたすら待つ」という家康戦略を取るだけなので、ハードルは低めです。
クラス(サイト)に地味系ストライク女子が多数いる場合は(なんだか良いクラスだったなぁ。)という思い出に変わりやすく、大人になってから花が咲く事もあるポジションです。
ホットキーワードは転校生女子
最後はホットキーワードです。期間限定のトレンドだったり、メディアで取り上げられると一躍人気ワードに踊り出します。
世間で話題になっている時にタイミングよく発信できれば、驚くような検索数が見込めます。
反面、トレンドに左右されやすく一時のブームとして扱われるので、世間的にホットじゃなくなった時には、(あれはなんだったんだ?)というくらい検索数が激減しやすいというデメリットもあります。「iPhone5s」や「災害系」や「流行りの芸人さんの名前」などがそれにあたります。
女子で言うと転校生女子です。転校初日から他のクラスからもギャラリーが詰めかけるなど、お祭り騒ぎになりますが、たいがい数日後に落ち着きます。ただ、ポテンシャルが高ければ注目を集め続けてくれるので「噂の転校生がいるクラス(サイト)」という新しい評価を与えてくれます。クラスにこれといった強みがない場合には救世主になることもあり得る、一か八か女子と言えます。
ユーザーの疑問の数だけ存在するキーワード
「キーワードはユーザーが検索エンジンに投げかける質問だよ」と、Google検索のアルゴリズム(検索順位の決め方)を理解しよう。の記事でお伝えしました。↓
世の中には誰しもが疑問に思うこともあれば、少数の人しか気にしないマニアックな疑問まで、幅広い質問(検索クエリ)があります。
疑問の数だけキーワードの種類が存在し、Googleの 1年間の検索数はなんと1兆を越え、現在も以前に検索されたことのない、新しい検索キーワードが生まれて続けています。世の中がどれだけ便利になっても、人類の課題は増える一方のようです。
参照ページ
Google 1日の総検索数は約30億クエリ、1年で1兆超え
Google瞬時の検索
まとめ
各キーワードにはメリットとデメリットがあり、今後のSEOの技術を理解するためには必要な知識です。最後にまとめておきますので、もう一度復習をどうぞ。
ビッグキーワード(学園のアイドル)
良い面「たくさんの人に求められる」
悪い面「競合が多いので検索上位の難易度が高い」
ミドルキーワード(アイドルの隣にいる女子)
良い面「それなりに求められる」
悪い面「検索上位がそれなりに難しい」
スモールキーワード(地味系ストライク女子)
良い面「マニアックなニーズを確実に拾える」
悪い面「求められる絶対数が少ない」
ホットキーワード(転校生女子)
良い面「瞬間的な求められ方が半端じゃない」
悪い面「一過性の確率が高く忘れられやすい」
ビッグキーワードで上位表示するという戦いは厳しいものになります。それぞれのキーワードの特徴を理解して、戦略的にサイトやブログなどで使って、検索からの流入を増やしていくことが重要です。
追記:今回の記事の続編「スモールキーワードちゃんの別名、ロングテールキーワードちゃんの話」も合わせてお読みください。ロングテールSEOがサイト集客にとって女神なワケ