こんにちはブルームプロモーションの高橋です。
「もっと検索順位があがればもっと見てもらえるのに!」と思ってる方は多いと思います。
おっしゃる通りですが、「もっと検索順位が上がればもっと儲かるはずなのに!」と思っているなら、それは早とちりです。
今回は、検索順位アップだけを目的にしてはいけない。という当たり前だけど大切な話しです。
目次
上位表示できても良いユーザー体験がないと成果につながらない。
僕が昔、住んでいたマンションのすぐ隣に飲食店がありました。
距離で言うと「リアル外食検索順位」はこの店が不動の第1位でしたが、汚らしい店構えだったので入る気がしませんでした。
食べるものが部屋になかったある日、「しょうがないか」とその店に入ってみました。
入ってみると店内は薄暗く、タバコを吸いながら新聞を見続けている主人を見て(いますぐ店を出たい)と思ったのですが、小心者の僕には出来ない相談です。
メニューを見ると「明太豚丼」という聞いたことはないが、想像できるメニューがあり、僕は明太子が大好きなので頼んでみました。
数分後…出て来たものは、明太パウダー粉を振りかけた魚卵の無い、不気味なピンク色の豚丼。
トラウマに近い強烈なインパクトのせいで味は覚えていません。
その夏「冷やし中華はじめました」ばりに「ラーメン」という赤いノボリが風に揺れていましたが、もちろん僕がこの店に入ることは二度とありませんでした。
これが実体験を元にした「検索上位=儲かる訳ではない」という例です。
検索上位だけではダメな理由
WEBサイトが検索結果に表示されていないということは「存在していない」に等しいので、たしかに順位は重要です。
ユーザーに訪れてもらうには、やはり1ページ目の上位。ものによっては2~3ページ目(20〜30位)くらいまでクリックするそうですが。
参考サイト記事リンク
ユーザーが検索してクリックするのは何ページ目までの結果?
検索結果は何ページ目まで見る?どこまでも諦めずに探す人は全体の6.9%と判明
とにかく、検索順位の1位から順にユーザーが訪れやすいのは事実です。
しかし検索結果ページに戻れば、他にも選択肢がある訳で、そのサイトにとどまる理由は全くありません。
さらにWebサイトはリアル店とは違い、僕のような小心者でも「ダメだこりゃ」と思えば、簡単に出て行くことができます。「戻る」か「閉じる」か、ボタン一つです。
あなたが欲しいのは、アクセス数ですか?売り上げですか?
例えば、SEOが成功し上位表示が実現して、毎日サイトに1,000人集客できるようになったとしましょう。
でも、訪れる1,000人のうち「ダメだこりゃ」と990人に思われ、サイトとハートを閉じられるくらいなら、1日50人にでも、しっかり見てもらえるサイトの方が良いサイトだとは思いませんか?
「売り上げ」と「利益」が別なように「訪問数」と「成果」もまた別のものです。
当然、予約や問い合わせ、購入、店舗の場所がわかるアクセスページなどの、収益につながるページまで辿り着いてもらわなければ、利益には繋がりません。
これらは全て、WEBサイトの出来にかかっています。デザイン、動線、テキスト、画像さまざまな要素の組み合わせです。
あなたのサイトを利用するユーザーは無限ではない
さらに言うと、1,000人のうち「ダメだこりゃ」と990人が帰ってしまったとして「10人しかまともに見てもらえ無いから、来る人を2,000人に増やそう!」という単純な話しではありません。
たくさんの人に「このサイトはダメ」と思われてしまうことは大きなデメリットです。
これは飲食店の例と同じです。一度「このサイトはダメ」と思った人は、また見つけたとしても、まともに見てくれません。(あー、前見たダメなトコだ)って感じです。
見せ方一つで、購入や問い合わせを逃しているとしたら、日々、機会損失をし続けているということです。サイト運営では重要な考え方です。
あなたのサービスを利用してくれる可能性のある人数は、決して無限ではありません。
仮に札幌の話しをすると、この街には220万人が住んでいます。そのうちあなたのビジネスの対象となる人は何割程度いるでしょうか?
Google向けではなくユーザー向けのサイト作りを心がける
検索結果が大切なのはもちろんですが、訪れてくれたユーザーに対しておもてなしできているか?の方がもっと大切です。
Webの世界とは言え、対象になるのは人間です。繁盛店が店を清潔に保つ、初めて来たお客さんが戸惑わないように接する、扱う商品・サービスのクオリティを上げる。
Webサイトにおいても、やらなければいけないことは同じです。とても細かい地味な作業の積み重ねが大切です。
Googleなどの検索エンジンは、あなたのサイトとお客さんとを繋ぐ1つのツールに過ぎません。
検索順位ばかりに一喜一憂するよりも「果たして今のWebサイトは、訪れるユーザーから見て満足の行くものか?」ということを考えましょう。
おまけ
色々と極端な例でお伝えしましたが、現実的には訪れるユーザーの事をまったく考えず「とにかく商品を買ってもらいたい!」と、自分の都合ばかり考えているようなサイトは、その時点でGoogleの方向性と合わず、検索結果で1位になることはまずありませんので、あしからず。