SEO知識

2020.10.10

Web戦略とは。「戦略と戦術の違い」をわかりやすく解説

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更新:2023年10月10日

こんにちは、ブルームプロモーションのスガワです。

仕事の依頼があった時に「言われた通りやる人」と「依頼の意図を汲み取って仕事をする人」では、仕事の精度が変わりますよね。

僕は後者は、戦略的に考えることができる人だと思っています。

物事を広い視野で見ることができる人は、依頼の目的を理解するので「それならこっちのほうが」と、より効果的な戦術を提案できる人だと思うんです。

Webに限らず、ビジネスの世界では「戦略」と「戦術」をよく耳にしますが、実は「戦略がない施策」だったり「戦略だと思ってたら戦術だった」ということもありがちです。

ここに目次が入ります

 

戦略と戦術の違い

戦略・戦術は軍事用語なので、まずは現代風に整理してみました。

「戦略」は目標達成のためのストーリー

戦略は成果を出すために何をするのか、何を捨てれば効率的なのか。

総合的な準備・計画・運用の方策で、目的を達成するためのシナリオです。部分的な視点ではなく、全体像を把握します。

「これでいける!」と、勝算を実感してプロジェクトのメンバーと認識を合わせることが重要です。

仮にWebサイトの目的が「資料請求申込み」だとしても、検討してる人興味がある人まだ知らない人では、集客方法も見てほしいコンテンツ(情報)も変わります。

ターゲットの段階ごとにどんなコンテンツと接触してもらうか。顧客になるまでの流れなどを、全体的に練ることが戦略です。

「戦術」は戦略を実現するための手段

戦術は、戦略を実現させるための手段。成果を出すための具体的な方法です。

成果を最大化させるために、いままでのやり方や手法を改善して効率化をはかります。

どんなに優れた戦術も、戦略には勝てない

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例えば戦国時代、武力だけが優れている武将に一軍を任せたとき、戦略がないまま戦に挑んだらどうなるか…

逃げるな!突撃!」と、戦術は武力行使のみ。どんどん兵を失って成果を出せない迷将へと成り下がるイメージができます。

対して、名将は必ず勝算を得るまで策を練ります。

孫子の兵法で有名な「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」というのは、相手のことも自分自身のことも現状をしっかりと把握していれば、何回戦っても勝つことができる。という意味です。

逆に言えば「戦略がない戦術は、常に上手くいかないリスクが伴う。」とも言えます。

勝算がある施策を行うために、戦略と戦術の違いを理解してうまく使い分けましょう。

戦略にあった戦術を選ぶスキルの重要性

例えば、SEO(検索エンジン最適化)は、WEBサイトの成果を出すための一つの戦術にすぎません。

「他のトコが上手くいってるみたいだからウチもSEOをやってみたい」

というご依頼はありがたいんですが、これは戦術ですらない危険な考え方です。

「なぜ他は上手くいったのか」を把握しないままとりあえずやってみても上手くいきません。

そして「ウチには合わない」と、次々に違う施策に予算を費やす企業は意外と多いんです。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず。

他がうまくいっている要因を把握して自社と照らし合わせ、採用するべきかを検討することが大切です。

ついでに言うと、SEOは知識や技術によって成果が違うサービスなので、やっかいです。

さらに問題なのは、間違ったSEOを行う会社に依頼してしまうと、Googleからの評価が落ちてしまうこと。

そして「SEOはダメだ」と次の施策に移った時にはマイナス評価を背負ってしまいます。

「なんのために?」は戦略。「どうやって?」は戦術。

SEOに限らず、WEBや雑誌の広告、FacebookやTwitterなどのSNS、YouTube、TVCMなど「他が上手くいってるから」で始めるシーンは多くあります。

全てに成功事例があるでしょう。

でもきっと、その裏では数え切れないほどの失敗事例があるはずです

施策を採用する時には一度立ち止まり、視点を高くして考えてみることが大切です。

・この体制に合っているのか?

・そもそも目的は何だった?

・誰がターゲットだ?

・成果を上げるために必要なコンテンツはあるのか?

・そもそも本当にそれを採用するのがベストなのか?

・採用した場合、勝算はどのくらいだ?

などなど、全体的に広い視野から見た戦略で勝算を得てから戦術へ落とし込むことができれば、確実に成功率は上がります。

戦略とは捨てること

戦略で有名なランチェスター戦略は、一点に集中して圧倒的な1位になる戦略。

一点に集中するということは、勝算の低い他のものを捨てること。やらないことを決めることです。

特にWeb業界では、次々に新しいトレンドや集客手法が出てきます。

新しい手法を試したい気持ちはわかりますが、中途半端に流行に手を出しても成功率は低くなります。

やるなら勝算が高くなるまで戦略を練り上げるか、勝算が見込めなければ流行に飛びつかない勇気を持つことも必要です。

活用スキルを磨き上げていくことで成果につながりやすくなるのは、定番の施策

・SEO(検索エンジン最適化)

・LPO(ランディングページ最適化)

・EFO(エントリーフォーム最適化)

・インターネット広告

・メールマーケティング(顧客育成)

これらの定番の施策は目新しさはありませんが、追求する価値と奥深さがあり、ターゲット別にWeb戦略の全体設計に組み入れて活用することで着実に成果につながっていきます。

今、御社で取り組もうとしている施策は「戦略なき戦術」ではありませんか?

この記事を書いた人

SEOコンサルタント須川 英男

某広告代理店の営業を経て、2011年7月 代表の咲間とブルームプロモーション設立。SEOを軸としたプロモーションからWEBサイトの設計まで幅広く行う。

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