SEO知識

2018.01.22

ロングテールSEOがサイト集客にとって女神なワケ

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ロングテールちゃん

どうも、ブルームプロモーションの高橋です。

「ロングテール」という言葉を聞いたことはありますか?ロングテールはインターネットが普及してから新しく生まれたビジネス用語で、それまでのビジネスの常識をくつがえしたマーケティング理論です。

ロングテールの仕組みがわかれば、WEBを使ったビジネスの発想が増えることはもちろん、「Webサイトにページが多いと人が集まる」、「ブログがSEOに効果的」という理由もわかります。

今回は、以前の常識だったパレートの法則とロングテール理論のこと。さらにロングテールをSEOで活用する「ロングテールSEO」という戦略をお伝えします。

ちなみに今回の主役は「キーワードの分類」の記事で登場した「札幌キーワード学園」のスモールキーワードちゃんです。未読の方は理解が深まるので先に読まれることオススメします。

検索キーワードの分類を女子のポジションで例えてみました
キーワード学園

 

 

 

ビジネスの常識、パレートの法則

ロングテールが生まれる前、ビジネスの基本の考え方は「よく売れるものを売る」でした。

店に置いてある商品には、よく売れる「売れ筋」商品と、あまり売れない「死に筋」商品があります。

売れ筋商品は商品全体のうち2割に過ぎないにもかかわらず、全売り上げの約8割を占めます。そのため、いかに死に筋商品を減らして行くか?がこれまでの常識でした。

これはニッパチの法則とか80:20の法則、また、発見した学者のパレートさんにちなんで「パレートの法則」ともいいます。

リンク: パレートの法則(コトバンク)

パレートの法則

コンビニなどの小売店を例に考えると、商品を並べるスペースも、在庫を置くバックスペースも限られている以上「売れ筋」をより多く取り扱うよう管理するのはあたりまえです。

「あの、お菓子好きだったのになくなっちゃったー」という経験は誰でもあると思いますが、死に筋商品だった訳です。

このパレートの法則をくつがえしたのが、今回ロングテール理論です。

Webの恩恵、ロングテール理論

ロングテールは一言でいうと「売れ筋商品の売上を超えるくらい、死に筋商品をたくさん扱う」という理屈です。具体的には10万円のものを1個売る(10万円)より、100円のモノを1万種類売った方(100万円)が多いじゃん。といういっけん強引な理論です。

「スペースが限られている以上、そんなの現実的じゃない!」と思いがちですが、インターネットの登場がそれを実現しました。このロングテール理論で大きな成功を収めた例としてよく使われるのが通販の王者Amazonです。

Amazonはインターネット上で広大な売り場を作り、売れ筋商品をはじめとし、年間に数えるほどしか売れない死に筋商品までの幅ひろい商品をあつかいました。

その結果、Amazonなどのオンラインショップが証明したのが「大量の死に筋商品群が、数点の売れ筋商品よりも結果的に売り上げを叩き出す。」というロングテール効果です。

ロングテールSEOとはなにか?

それではロングテール理論をSEOに活用したロングテールSEOはどういう戦略なのでしょうか?

先ほどの売れ筋の部分をビッグキーワード、死に筋をスモールキーワードに置き換えるとその仕組みがわかります。

売れ筋商品同様、ビッグキーワードの種類は限られていますが、さまざまな単語の複合で成り立つスモールキーワードは、組み合わせ方がたくさんあります。

ロングテールSEOは、Amazonが「死に筋商品」を大量に扱ったように、スモールキーワードをたくさんサイトで扱うことで訪問数を増大させる戦略です。スモールキーワードがロングテールキーワードとも呼ばれるゆえんです。

ロングテールSEO

※上のグラフが恐竜の長いしっぽに見えることからロング(長い)テール(しっぽ)と呼ばれています。

 

サイト集客の女神ロングテールキーワードちゃん

スモールキーワードちゃんはビッグキーワードちゃんと比べると人気もなく地味で目立ちません。しかし競合サイトとの長い戦いの中では「ロングテールキーワードちゃん」へと転生し、確実に集客を続けてくれるサイトの女神です。

女神の数が増えれば増えるほどサイトへの入り口が増え、たくさんのユーザーを連れてきてくれます。それが「ロングテールSEO」の正体です。

スモールキーワードちゃんの正体

この記事を書いた人

SEOコンサルタント高橋 正樹

飲食・ブライダルなどサービス業を経て、2017年 ブルームプロモーションの役員に就任。SEOを軸としたコンテンツの企画からWEBサイトの設計まで幅広く行う。

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